RISKY MOB
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この世界のいたるところで見ることができるモンスター。霊災によるエーテルの乱れやその影響により凶暴化した野生生物や突然変異や特異体質により他の同種を遥かに上回る能力を得たもののほかに、人の手により作り出された魔法生物やヴォイドクラックと呼ばれる鏡像世界との障壁の亀裂を抜けて現れた妖異や妖魔など種々様々なモンスターがこの惑星アーテリスの各地に生息している。
そうしたモンスターの中には積極的に、かつ攻撃的に人のコミュニティや社会に干渉し、自らのテリトリーを拡げようとしてくるモンスターもいる。中でも特に攻撃的で危険なモンスターや特に強大な力を持つモンスターを各グランドカンパニーが各エリア毎にS/A/Bとランクを定め、リスキーモブとしてその討伐に対し公的に賞金を設けることで冒険者に退治を促す事で対策としている。また今では三大都市国家以外の周辺国並びに自治体もそれに倣いリスキーモブに対して賞金制度をもって対策するようになった。
西州アルデナード小大陸地方:エオルゼア
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イルサバード大陸は北州、東州、西州の三大州に分かれている。その三大州のうちの西州をアルデナード小大陸と呼び、そアルデナード小大陸とその脇に海峡を挟んで浮かぶバイルブランド島及び周辺の島々を含めた一帯がエオルゼアと呼ばれる。
エオルゼアにはザナラーン地方、ラノシア地方、ティノルカ地方、クルザス地方のほか、クルザス北西部に位置するドラヴァニア地方、イシュガルド北部に位置するアジス・ラー、北東部に位置するアバラシア地方、アルデナード小大陸の中央に位置するモードゥナ地方、そして北州との境にあるギラバニア地方からなる。
砂の都と呼ばれるエオルゼアの三大都市国家ウルダハの勢力地域。聖地奪還のため遠征してきたアマルジャ族との小競り合いが絶えないほか、アラミゴからの難民問題も抱える。
エオルゼア三大都市国家海の都リムサ・ロミンサの勢力地域。
温暖で海と自然に恵まれた地域ではあるが、違法操業する海賊や新たな産卵地を求めるサハギン族、更なる鉱脈を求めるゴブリン族など抱える問題は多い。
アルデナード小大陸のほぼ中央に位置している黒衣森と呼ばれる森に覆われた森の精霊が統べる地域。勝手な行動で精霊の怒りを買い森から追われたイクサル族の生活圏を精霊の許しを得て人間種が引き継ぎエオルゼア三大都市国家森の都グリダニアが建国された。
ティノルカ地方の北に位置する山岳地帯。山の都市と呼ばれる宗教国家イシュガルドが領有する。元々標高が高い地域ではある第7霊災の影響で寒冷化に拍車がかかったといわれており、地域全体が一年中雪に覆われている。
クルザスの北西に位置し、アルデナード小大陸の北西の海岸部一帯を指す。その名の通り古より竜族の支配圏となっている地域だが、ソーム・アルより西側、シャーレアンの入植地であった低地ドラヴァニアには竜族の姿はない。
クルザス北東部に聳えるアバラシア山脈の上空に広がる浮島群をアバラシア雲海と呼ぶ。浮島にはルーツを鳥類に持つ蛮族バヌバヌ族が太古からの文化を守り、空を泳ぐ白鯨ビスマルクを信仰しながら暮らしているがエオルゼア各国との国交はない。
また、クルザス北部の上空には古代アラグ文明の遺構アジス・ラーが今も浮遊しているのだが、このアジス・ラーには三闘神(現在で言う蛮神)が封印されているとの伝説があり、ガレマール帝国がその力を手に入れんと上陸し調査を続けている。
アルデナード小大陸の中央部に位置する。かつては美しい湖と豊かな緑でエオルゼアきっての観光地であったが戦災と霊災の影響で見る影もない。現在は殆どの水を失った銀泪湖にそそり立つ黙約の塔とクリスタルタワーだけが目を引く荒地となっている。
アラタトゥイユ、ルデナード小大陸を東西に貫くアバラシア山脈の東端に位置する地域で、かつては城塞都市“アラミゴ”が領有していた。
ハイランダーが多く居住しており、破壊神ラールガー信仰が根強いが、宗教を否定するガレマール帝国の支配を受け、各地の寺院はことごとく破壊されている。
東州地方:オサード小大陸
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イルサバード大陸の「三大州」のひとつで東端に位置しているため「東州」と呼ばれる。
イルサバード大陸とオサード小大陸に挟まれた「既知の海」と呼ばれる内海の南岸部で北洲と東州は陸路で結ばれているのだが、ザ・バーンと呼ばれる白き荒野その陸路を阻んでいる。ザ・バーンは古の昔、相次いで神降ろしが行われたことにより極端に環境エーテルが枯渇し、大地が枯れてしまった地域でエーテルの枯渇により再生が見込めない為、大地は焼き尽くされ、永久焦土となっている。未だにかすかに残ったエーテルを奪い合うという過酷な生存競争に打ち勝ってきた凶暴な魔物が生息しているため一般人が通行できるような陸路は断たれている。しかし航海技術の発達により陸路に変わる海路が開け、南側の海沿いに交易船が渡来するようになっている。
また北西部ダルバラン・グラスには凍土が広がり、さらに万年雪を有するテール山脈等の山々が広がる。この一帯は標高が高く、荒廃した不毛の大地となっており、この北西部の荒廃した大地が文化交流を阻んできたため、東方地域は長らく西方の影響を受けることなく独自の文化を形成してきた。またこの山々を水源とする無数の川がやがて束ねられて大河「無二江」となり、南東の海を目指して流れており、「無二江」の流域にはアウラ・ゼラ族の故郷である草原地帯「アジムステップ」が広がっているほか、かつてドマが領有していた「ヤンサ平原」など居住に適した地域となっている。さらにそのヤンサ南部に隣接するナグサと呼ばれる地方には大国が存在せず、小さな勢力が点在する地域となっている。
ガレマール帝国の侵攻により滅亡した「ダルマスカ」もこのオサード小大陸に存在した都市国家のひとつだが、今から30年前に王都ラバナスタを魔導技術を発達させ飛空艇を操るガレマール帝国に侵攻され滅亡、それを皮切りに他の地域も次々と武力で蹂躙され併合されていった歴史を持つ。
オサード小大陸中央部に広がる大草原でアウラ族発祥の地と言われている。太陽神アジムや月神ナーマといった、独自の信仰体系が息づき、アウラ・ゼラたちが50以上もの部族に分かれ、今なお伝統に従って暮らしながら大草原の支配権を争っている。
イルサバード大陸の東州オサード小大陸東岸とひんがしの国を隔てる内海で、朝日や夕日に染まった様がまるでルビーのように美しい事から「紅玉海」と呼ばれる。
紅玉海の海底には亀のような甲羅を持つ蛮族コウジン族が集落を作り暮らしている。
オサード小大陸の東部。雄大なる大河「無二河」の流域地域で、かつてはドマを侵略したガレマール帝国の支配下にあった。独特の文化を持つ自然が豊かな地域で七彩溝、玄水連山、梅泉郷、思わず見上げるほど巨大な大龍月亮門など見どころが多い。旧代官屋敷には蛮族ナマズオ族が棲み付いている。
北州地方:イルサバード大陸
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横並びになった三大州の中心に位置する北洲イルサバード大陸とエオルゼアのある西州アルデナード小大陸を結ぶ唯一の陸路が「ギムリト地方」である。その特徴的な地形と、エーテル学的作用によって、常に暗雲が立ち込めており、たとえ昼であっても暗く、植生に乏しい荒野となっている。
この暗雲はイルサバード大陸上空の風により全域を覆うように漂っているため上空からは大陸全土の正確な地図や地形図を作成する事が困難となっている。
またイルサバード大陸と東州オサード小大陸間にはその標高の高さ故、大地が永久凍土に包まれたテール山脈が壁のようにそそり立ち行く手を遮っている。唯一通過可能な山脈南方の陸路上には、過去の戦乱において幾度となく蛮神を召喚したことによりエーテルが枯れ死の大地となった永久焦土の地ザ・バーンがその行方を遮っている。
かつて北洲イルサバード大陸には幾つもの都市国家があった。
ロスガル・ヘリオン族の故地である大陸南部ボズヤ地方には女王を中心にして築かれた国家ボズヤ、同じく大陸南部のダルマスカ、南部海岸線コルヴォ地方のロクス・アモエヌス、大陸西部地域ギムリト地方東部にはヒューラン族の王が治めるの新興国家ウェルリトなどがよくしられている。
その時代は大陸北部の一部を領する辺境の小国であったガレマール共和国だったが、目覚めたかのように驚くべき技術の革新を果たし、同時に軍才を有す若き将ソル・ゾス・ガルヴァスが台頭し、魔導技術の軍事導入を決め、国民の熱狂的な支持のもと最高指導者である「独裁官」への就任を果たし、ハイデリンに覇を唱えるガレマール帝国を樹立した。後に初代皇帝を名乗ったソル・ゾス・ガルヴァス率いるガレマール帝国は世界最大の大陸「三大州」のうち北州と東州をほぼ手中に収め、西州エオルゼアの一部まで侵攻することとなる。
そのガレマール帝国の帝都ガレマルドはもともとガレマール共和国が存在したイルサバード大陸北部に広がる寒冷地帯にあり、同国の躍進を支えてきた魔導技術開発の中心地として、ここ数十年で大きく発展を遂げてきたが、皇位を巡る内戦の影響で、都市部は廃墟同然となっている。
横並びになった3大州の中央、北州イルサバード大陸の北東部寒冷地帯。かつて侵略を受け南部沿岸地帯のコルヴォ地方を追われたガレアン人が移住しこの地にガレマール共和国を建国し領有した。
近東諸島:サベネア島
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北洲イルサバード大陸南部、元はガレアン人が暮らしていたコルヴォ地方は海に面している。この海域の中央より西寄りにある島「夢想峰」から東側のほとんどが「豊穣海」と呼ばれており、その「豊穣海」沿岸地帯と、その洋上に浮かぶ島々を「近東」と呼んでいる。近東の海には無数の島々が存在しているが主だったものが、最も面積が大きく文化的に進んでいるサベネア島とそのサベネア島の南東にある小島「ウズネア島」である。ただし、このウズネア島は、錬金術に長けた富豪一族セネル家が所有している私有地なので特別な許可がなければ上陸はできない。
エオルゼアの東、北州イルサバード大陸南部の「豊穣海」沿岸地帯と、その洋上に浮かぶ島々を一纏めに「近東」と呼んでいる。その中心となっているのが交易都市「ラザハン」である。そのほか錬金術に長けた富豪一族セネル家が所有しているウズネア島など多くの島が存在する。
北洋諸島:シャーレアン
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アルデナード小大陸の北西の海域に浮かぶ島々を指して北洋諸島と呼ばれる。北洋諸島周辺は雨や霧が多く、海が時化ることが多い。そのためこの地方に住む種族を「雨」を意味する「ルガン」と「人」を意味する「ディン」を組合せてルガディンと呼ぶようになった。元々ガタイがよく、荒波にも強かったルガディン・ゼーヴォルフ族は北洋に漕ぎ出し、海洋民族としてこの海を統べた。この海洋民族ルガディン・ゼーヴォルフ族たちの拠点であるエルスレント島はルガディン族のルーツとされている。そのエルスレント島の南西には学術都市オールド・シャーレアンのあるシャーレアン島があり、それを囲むように北にハーム島、東にヨーン島という小島が浮かんでいる。かつてはシャーレアンの南にバルデシオン委員会の本拠地であるバル島もあったが魔法攻撃を受け島は消滅。ところが近年になってクガネの南方沖で新たに見つかった島が北洋にあったはずのバル島であることが確認され世界に衝撃を与えた。
オールド・シャーレアンは北洋に浮かぶ純白の学術都市。知神サリャクを守護神とする知の都であり、世界最高水準の学術機関である「シャーレアン魔法大学」をはじめ、様々な研究団体や学術組織が軒を連ねている。
西方トラル大陸
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イルサバード大陸から遥か西方、蒼茫洋(Indigo Deep)を超えた先に南北に分かれ縦に長く広がる大陸がある。その大陸は北はイルサバード大陸北洲の北端から南は近東サベネア島の南端まで届くほど南北に長い。トラル大陸に伝わる神話によればこの南と北に分かれた大地は、元々は一つの大陸であったと言われている。
約1100年前、この大陸南部はヨカフイ族という独特の生死観を持つ巨人族が統べていた。記憶の民と呼ばれるほど知能が高く、伝統的な絵文字を用いて歴史を記録し続けているという彼らは知能が高いがゆえに臆病な民族で「自らとは姿も考え方も違う異種民族はいずれヨカフイ族を亡ぼしに来るだろう」と考え先手を打って大陸南部を制圧した。
さらに大陸南部を制したヨカフイ族は北部の勢力にも恐れを抱き、自身の勢力を伸ばすため、海を渡る大橋を100年かけて造り、今から約1000年前大陸北部へと渡った。だが今まで立ち入ったことのない大陸北部で慣れない流行病に冒され、抵抗力を持たないヨカフイ族はバタバタと倒れ、そこで9割の仲間を失ったという。
その約500年後にヤクテルと呼ばれる樹海で多くのヨカフイ族が同時に同じ黄金郷の夢を見るという現象が起き、これを神の啓示だと考えたヨカフイ族は自らその勢力を山岳部に引き上げたと伝えられる。
時は過ぎ、第六星暦1498年に突破が困難とされた蒼茫洋を冒険家ケテンラムが突破。帰還したケテンラムによりトラル大陸の存在がエオルゼアに知らされた。エオルゼアの民にとって未知の大陸であったトラル大陸は新大陸と呼ばれた。
トラル大陸全域を支配圏とする多部族国家。古くより領土争いが絶えなかったトラル大陸を双頭のマムージャ「グルージャジャ」が武と理の力で仲間と共に平定し、トライヨラ連王国を建てた。大陸北部を「サカ・トラル」、大陸南部を「ヨカ・トラル」と呼称する。
星外宙域
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無限に広がる宇宙。アーテリスこと惑星ハイデリンに恵みをもたらす太陽すらそこに浮かぶ一つの星であり、アーテリスはさらにその太陽の周りを一年かけて周回する小さな小さな星に過ぎない。さらにその惑星アーテリスの周りを周回する月は古の昔、まだ古代人がこの世界を統べていた時代に光蛮神ハイデリンが闇の蛮神ゾディアークを封じるためにつくった衛星だ。荒涼とした月の表面にはいくつかの海と呼ばれる部分がある。そこは実際に海水があるという訳ではなく、少し地面が窪んでいるため影が落ち、遠目には黒く海のように見える事からそう呼ばれる。その海の一つ「嘆きの海」にゾディアークの封印がある。5柱の件によるその封印を見守る監視者の館が涙の入江と呼ばれる嘆きの海の南部地域にある。その涙の入江と封印を結んだ線の直線上の地域の地下に「ベストウェイ・バロー」と呼ばれる居住スペースが形成されていて、ハイデリンの命に従い魔法生物レポリッドがいつか人間が移住してきてくれることを願って準備を続けている。
そして、その月よりはるか遠い所から惑星ハイデリンに向けて「終焉の災厄」を放つ宙域がある。
ウルティマトゥーレと呼ばれるその地域は青い鳥たちが集めた絶望の記憶が充満している。ミドガルズオルムの故郷竜星、竜星を亡ぼした惑星アルファトロン、肉体をすてたイーア族、ラーラーを崇拝する星レムナントなど、消滅する事を選択した星たちの絶望に満ち、生きた人間は足を踏み入れるだけで生命活動が停止し息絶えるという。
ハイデリンがゾディアークを封じるために創造したアーテリスの衛星「月」。その月の表面にある海と呼ばれる窪みの1つが「嘆きの海」だ。窪みの中央にはゾディアークを封じた封印があり、それを見下ろす位置に館を建て監視者を置いている。
封印の北側には魔法生物レポリットの居る「ベストウェイ・バロー」の入口がある。
失意のうちに滅亡していった星々の絶望で出来た宙域で、この遥か遠い宇宙からアーテリスにむけ「終焉の災厄」を引き起こす波動が発せられているという。絶望と共に星々に暮らしていた者たちの記憶も再現されていて、記憶たちもこの宙域に永遠に囚われる事となる。
異世界
第1世界:ノルヴラント
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かつて世界は一つであった。だが1万2千年前に世界を襲った「終焉の災厄」、その災厄を凌ぐため古代人は闇の絶対神ゾディアークを創造した。それにより災厄を退けた古代人だったが、強大な力を持つゾディアークをどうするかで意見が割れる。ゾディアークを危険視する反対派はその枷となる光の神ハイデリンを創造した。ハイデリンがゾディアークを月に封じる際に次元が分裂を起し、世界は元々の原初世界と13の鏡像世界へと分かたれ、ハイデリンとゾディアークの力もそれぞれの世界に分かたれることとなった。余談ではあるが、その分かたれた力を世界と共に統合し、ゾディアークに本来の力を取り戻させようとしたのがアシエンだ。
原初世界と鏡像世界は、円環状に並び立つ平行世界となっていると言われており、原初世界の隣は第一世界と第十三世界になる。鏡像世界と言われるように分裂当初はほぼ同じ姿かたちのままだったと言われているが何千年もかけて別々に発展をしてきているため現在では様々に異なった世界になっている。この鏡像世界が次元圧縮を起し統合される際にに起きるのが所謂「霊災」である。これまで七度の霊災が起きており、7つの鏡像世界が次元圧壊により原初世界に再統合されているものと考えられる。第一世界はその原初世界から分かたれた鏡像世界のうちの一つである。
第1世界では、およそ100年前、光の戦士と呼ばれる者たちが世界の闇を司る「影の王」を倒したことから悲劇に見舞われる。闇の力である影の王がいなくなったことで闇と光の均衡が崩れ、どこからともなく光があふれだし、巨大な波となって世界を呑み込んだ。これが「光の氾濫」である。世界の全てが今正に呑まれようという時、何処からともなく「光の巫女」が現れ、その氾濫を収束させたのだという。光に呑み込まれた地域は何もない「無」の世界になる。その被害範囲は全世界の9割に達し、かろうじて飲まれずに済んだのは「ノルヴラント」だけだった。
光の氾濫直後より、光に呑まれた無の大地からはエーテルの過剰被曝により化け物に変異してしまった人間「罪喰い」がノルヴラントに侵入し始めた。罪喰いたちの放つ強い光のエーテルはノルヴラントから夜を奪った。さらに罪喰いは光の意志に従い僅かに残った闇をも喰らおうとノルヴラントに生きる者を脅かしている。
大いなる「始まりの湖」の周囲に広がる雄大な湖水地方。古の時代より、エーテルの濃い土地とされ、先住民エルフ族の聖地とされる。今では反抗都市クリスタリウムの統治地域として、罪喰いとの闘いにおける最重要地域となっている。
ノルヴラントにおいて最大面積を誇る島であり、その大半を快楽都市「ユールモア」が領有する。比較的、罪喰いの被害が少ない地として知られ、身の安全を求めて多くの難民たちが押し寄せている。
ノルヴラント南部に広がる荒涼とした砂漠地帯。ただでさえ人が暮らすには過酷な環境であることに加え、その南端において「光の氾濫」が食い止められたことで、生命が存在し得る限界点となってしまった。
山岳部に広がる高原地帯であり、以前はフッブートと呼ばれる王国が栄えていた。しかし、「光の氾濫」を境に、人々が他の地域へと去ったことで、今ではピクシー族に代表される妖精たちの郷となっている。
樹齢1000年を超える大樹がそこかしこに林立する大森林地帯。はるか昔、優れた魔法文明を誇った古代ロンカ帝国が首都を置いた土地でもあり、鬱蒼とした木々に隠れ、石造の遺跡が今も残されている。
テンペストとは、第一世界のコルシア島周辺に広がる「黒風海」の別名。その海底に何らかの力により海水のない空間が作られている。水棲種族であるオンド族(サハギン族)の棲家である「オンドの潮だまり」という集落がある。
古代原初世界
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世界がまだ14の世界に分断されておらず、まだ終末の災厄の前兆も見えず、最初にして最強の蛮神である闇のゾディアークもその枷として生み出された光のハイデリンもいない1万2000年前の世界。そこに暮らすのはいわゆる古代人だ。古代人は標準的なヒューラン族の2倍から3倍に達するほどに体が大きく、また莫大なエーテルを保有しているため、永遠に近い生命を持っている。その悠久の人生から得られる余裕の為、古代原初世界では争いごともほとんど起きなかったのだという。
彼らは創造魔法に寄り自在に望む品を得られたものの、自己を誇示することを良しとせず、装いは極めて質素であり、素朴なローブと仮面を好んで身にまとった。従って多くの市民が似たような装いとなり、外見上の差異はほとんど無かったが、エーテルを感知することに長けた彼らは、個人の識別には困らなかったようだ。彼らは十四人委員会と呼ばれる意思決定機関を持ち、その14人委員会が世界の意志を決定していた。1万2000年前の世界に生きる古代人がどのような暮らしをしていたかは断片的な情報しか持たず、想像も及ばないが、エメトセルクが再現したアーモロートを見る限りかなり近代的な都市を形成していたことが窺い知れる。
古代人の間では「人は死んだら魂は星の海に還る」と言われていて命は星の海で浄化され巡るのだから「死」は「無」では無いのだからそれほど恐ろしいものではないと考えられているようだ。現に、14人委員会を退いたものはその殆どが自ら選んで星の海に還るのだとエメトセルクも語っている。つまり役目を果たし一線を退いた者の多くは死を選んでいるという事であり、「死」というものが遠い存在ではなく、すぐそばにあり、いつでも選び得る選択肢であるという程度に考えているように見受けられる。
終末の災厄から星を守るため世界人口の半分がゾディアークの顕現のため命を投げ出し、さらに残った人口の半分が破壊された秩序を元に戻すためにまた命を投げ出した。この行為に「いつか星の海から還る己の命より帰る場所たる世界が重要である」という古代人の死生観がよく表れている。
その一方で、エルピスの所長であるヘルメスのように生命というものに偏執的な拘りを持つ者が、結果としてその終末の災厄を引き起こし世界の人口の3/4の命を奪い、世界を14に分断し、その後の霊災や世界統合による多くの犠牲を産み出す原因となったのだからなんとも皮肉な話である。
古代人ヘルメスが所長を務める古代原初世界に存在した施設。創造生物たちの生態調査や実験等を行い、新しく創られた生物の正式登録に先駆けて、その適性の見極めと選別が行われているおり、正式登録されて初めて世界に放たれる。